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さぶかるもん

アニメ歴約20年、ドラマ歴約5年の硬派オタクによる備忘録

ドラマ『海底の君へ』評 - いじめの傍観者としての大人

作:櫻井剛 演出:石塚嘉

 
出演:藤原竜也成海璃子水崎綾女、市瀬悠也、忍成修吾ほか
 
 
精神科医の斎藤環さんが監修として参加したとtwitterで宣伝しており、視聴。
 
いじめ後遺症についての物語で、いじめがいかに人格を破壊するのかを丁寧に描写しており、斎藤環さんの関連つぶやきにあるようにす他人に承認される「人薬」の重要さを示していました。
 
 
弁護士になったいじめの主犯だった人物を、『スカッとジャパン』を見てキャスティングしたのか忍成修吾が演じており、実にハマり役でした。この弁護士が殺意を覚えるような発言を連発して、藤原竜也を狂気の道へといざないます。一部引用。
 
「あんなの笑い話だろ。あの時は俺もあいつ等もやんちゃというか、多少やりすぎたこともあったかもしれないけど。もう忘れようぜ、前向いていこうよ。」
 
「いじめた側の子にだって、しこりはある。残されたやつのことも考えろ。死ぬ勇気があるぐらいなら何だってできんだろ。」(自殺未遂したヒロインの弟についての語り)
 
このドラマのメッセージは、事件後に差し挟まれたニュース番組の街頭インタビューが象徴しており、「あそこまでやることはない。」、「違うことに向けられないのか。人と感覚が違うからああいうことがてきるのかな。」と薄笑いを浮かべながら語る人々を映し出し、自分には関係ない他人事として処理してしまうような大人たちもまた、いじめの傍観者ではないかと問いかけているように思います。