さぶかるもん

アニメ歴約20年、ドラマ歴約5年の硬派オタクによる備忘録

『おそ松さん』総評

最終回の感想としては、前回までの切ない展開を投げ捨てて、いつもの滅茶苦茶な設定のノリへと転換したところは良かったのですが、そこがピークで、らしい終わり方ではあったものの、殆ど既出ネタで、最終回にしてネタ切れ感漂う微妙な内容でありました。

他の方の感想を見ても、やはり評価は結構分かれているようで、もっとキャラ重視のストーリー性のあるENDを求めている方が多いのかなと感じます。

原作や「おそ松くん」アニメでは更に大人になった姿が描かれたりしているので同じようなことをやるのかなと思ったんですが、もしかしたら続編のことを考慮して、そういった終わり方をあえて避けたのかもしれません。

全体としては、原作のもつブラックさを軸にし、六つ子の個性的キャラを生かした自由度の高い荒唐無稽で壮大なコント集といった感じで、楽しめたのですが、少々下ネタがワンパターンな面もあったかなと思います。あと、個人的にはデカパンとダヨーンが好きで、デカパン博士の研究を絡めた日常の延長上のストーリー性のある話がもっとあったら良かったですね。


文句を言いましたが、ほぼ全話の脚本を担当した、元ナイナイANNハガキ職人でバラエティ番組の放送作家の松原秀さんが大仕事を成し遂げたことは言うまでもなく、ギャグアニメの可能性を新たに広げた作品になったと思います。