さぶかるもん

アニメ歴約20年、ドラマ歴約5年の硬派オタクによる備忘録

脚色の巧さが光る『ジョーカー・ゲーム』 1、2話感想

原作は1巻のみ既読。脚本の岸本卓さんは原作が小説の仕事は初めてだと思いますが、世界観にすっと入れるようにうまく構成されていて感心。以降は、1エピソードを1話に収める形になり、手腕が問われますが楽しみです。


原作との相違点は、主に政治的に少々デリケートな部分がオブラートに包まれていることで、例えば、佐久間が自決の意義として語った「向こうで同期に会える」の"向こう"は原作では靖国となっていたり、スパイの証拠の隠し場所に気づくきっかけとして、D機関の学生たちがタブーである天皇制の是非について議論していたことが繋がっていたりします。