2017年冬アニメ ほぼ全作品1話レビュー
1月放送開始アニメ(続編除く)をレビュー。好み順に並んでいます。未放送の『BanG Dream!』は後で追記予定。
『鬼平』
アニメだからこそできるエグい表現もあり、殺陣も動きを押さえて効果的に格好良く魅せる演出が冴えている。宮繁之監督のこれまでの作品と同様、色彩のこだわりが画面の豪華さをアップしている。
『チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃~』
世界観はありふれているものの、初っ端から主人公がラスボス?にやられて世界が闇に染まるというところから始まり、それなりに意外性はあった。もう一人の主役と思われるキャラによる、チェインの発動と、負けて意気消沈している主人公の闘志が蘇るという展開もなかなか熱くて好み。
『ACCA13区監察課』
同スタッフの前作『ワンパンマン』とは打って変わって、落ち着いた大人の組織ドラマ。陰謀渦めく展開を匂わすなか、どんな世界を見せてくれるのか期待。
『風夏』
いかにも少年漫画的な青春ストーリーで、ヒロインもなかなか魅力的。これからバンド活動に精を出すであろう展開の中、どんなドラマが紡ぎ出されるのか注目したい。
しかし、複雑なキャラデザでもないのに、初回から作画監督が複数おり、ディオメディアの制作体制が不安。
『リトルウィッチアカデミア TVアニメシリーズ』
アニメミライの内容から遡り、入学式からスタート。これから3人が仲を深めていく過程を描くのでしょうが、アニメミライや劇場版を観ている側からすると新鮮味に欠ける。これらとはまた違った道を辿るのかどうか。
『亜人ちゃんは語りたい』
ツッコミどころはあるものの、亜人を通して、マイノリティの立場を描いている感じで、単なる萌えコメディ作品ではないと受け止めましたが、見続けるかどうかは今後の展開次第。
『セイレン』
世界観が繋がっている『アマガミ』は未見でしたが、問題はなく、際立った萌えキャラがいない正統派の美少女ゲーム的作品で、特に抵抗なく観れました。
『クズの本懐』
原作そのままを映像にしている感じはするけど、ゲスくて、生々しい話なのに、作画や演出が、普通の少女漫画アニメという感じで物足りなさがある。ドラマの方は我が地域では観れなので比較できないのが残念。
『アイドル事変』
今のタレント議員が当選しやすい状況を皮肉っている面もあるのかもしれないですが、政策が存在せず、アイドル活動のみですんなり当選というのは、地方議員ならまだしも、国会議員となると、さすがにリアリティ、説得力に欠ける。
シリーズ構成は、『世にも奇妙な物語』の作品をいくつも手がけ、代表作としては『特命係長 只野仁』、『匿名探偵』がある高山直也さんなので、政治を皮肉的に茶化し、ネタにしただけのありがちなアイドルアニメにならないことを期待したいです。
『ハンドシェイカー』
今の段階では、エロ要素は余計で、視聴者を減らす方向に働いてしまっているのではないかという懸念が。
GoHandsの作品は、線の細かいのキャラがよく動いていて目を見張るものがありますが、この作品はちょっと無駄に動かしすぎている感じも。スタッフの負担になっておらず、働きに見合う報酬を貰っているなら何の問題はないのですが。
『幼女戦記』
肝となる設定を考えると、イキって戦争を楽しんでいる感じがただ薄気味悪いだけなのだけど、これから描かれる過去を観れば、ある程度共感出来るようになるのか…
『小林さんちのメイドラゴン』
主役がサバサバしたちょっと中性的な女性というだけで、内実はよくある押しかけ女房的なファンタジー萌えギャグアニメといった感じ。
『南鎌倉高校女子自転車部』
数話しか観ていませんが『ろんぐらいだぁす!』と、やはり多くの要素が被っている印象。背景美術に関しては、こちらの方が素晴らしく、こだわっている感じがします。
『エルドライブ』
少年向けといった様相が強く、深夜作品としては弱い。主人公の性格がちょっと極端で、ウザく感じるところも。
『スクールガールストライカーズ Animation Channel』
ゲームは未プレイ。よくある戦闘美少女学園ものという感じで、面白みに欠ける。
『AKIBA’S TRIP -THE ANIMATION-』
主題歌、ストーリー、作画など全ての要素が、感覚的にはゼロ年代前半ぐらいの感じで、その当時だったら普通に楽しく観ていたかもしれないけど、ちょっと今の自分には厳しい。1話切り。