さぶかるもん

アニメ歴約20年、ドラマ歴約5年の硬派オタクによる備忘録

片渕須直監督が語るアニメの将来への反応について

朝日新聞GLOBEによる、片渕須直監督のインタビュー記事、

globe.asahi.com

が話題になっています。片渕監督と同じような危機感を、記事の話題に出た、韓国の富川国際アニメーション映画祭に同じく招待された山本寛監督も語っていて、そちらも参照にしてみると、より理解できるかもしれません。山本監督は常に今のアニメ業界の愚痴をyoutubeライブなどで言ったりしているのですが、取りあえず話がまとまっているものとしては、『アニメ・イズ・デッド』と、富川国際アニメーション映画祭の時の現地生放送を見ればいいと思います。


アニメ・イズ・デッド

ヤマライブ!#25

あと、中立?的な見方として、丁度3日に放送されたTBSラジオ『アフター6ジャンクション』で「ジャパニメーションはマジで世界に誇れるクールジャパン、なのか? 日本のアニメが海外でどう見られているのかちゃんと知る特集!」をやっていたので、こちらも紹介。

www.tbsradio.jp

さて、元の片渕監督のインタビューの話に戻ります。監督自身、見出しやまとめ方に取材者の主観が多く入っているというようなことをツイッターでつぶやいており、事実内容もとっ散らかっているせいもあると思いますが、記事への反応として、話題のツイートとして上位にあるものに、「世界に合わせる必要はない」「賞を取るような作品が偉いとかクソ」のような反発が主に反ポリコレ層と思われる人々中心に目立ちます。

ちゃんと読めばそんなことは全然言っておらず、多様性があることが大事だけど最近は画一的になっているんじゃないかということを語っているだけなんですが、反発している方々は自分の好きなものを批判されたと思い込んだのか、中には目に余る物言いもあったりして、がっくりします。

山本寛監督は、覇権アニメといった売上・人気至上主義的な概念を真っ向否定していて、大衆化したオタクが&それに追随する業界が文化を潰しているというようなことを語っているのですが、今回の片渕監督の記事への反応を見て、やはり人気があるのが正義みたいな価値観を持つ人が一定数いるのだなと改めて認識しました。

オタク事情やその変容について、あまり分からない方もいると思いますが、そのあたりはアニメ『映像研には手を出すな!』が終わったら作品に絡めて何か書くかもしれません。