さぶかるもん

アニメ歴約20年、ドラマ歴約5年の硬派オタクによる備忘録

『正解するカド』感想 ※若干ネタバレあり

最後の展開に不満を漏らす人が散見されますが、私も同感で、野崎まどさんの小説は、『know』だけ読んでいるのですが、一部テーマが似通っている部分があって、それの悪い焼き直しという印象を持ってしまいます。

アスキーの野口光一Pのインタビューで、バトルものにならないと語っていたのにこれはどういうことでしょう(笑)

http://ascii.jp/elem/000/001/501/1501283/

まあ、バトル要素があるのは盛り上げ方としてありだと思いますし、ラストの逆転アイデアは面白いのですが、げんなりしたのはそれ以前の、沙羅花がヤハクィザシュニナを止めようとした理由が、感傷的、綺麗事すぎることで、恵まれて育って全く不幸を知らず、みんな善い人と思っているお嬢様か!とツッコミたくなりました。

テーマ的なものは、途中でほぼ提示されており、その部分を掘り下げていきヤハクィザシュニナが審判をくだしていくみたいな社会派SFを期待していたのですが、ザシュニナの欲望が前面に出て、真道ラブみたいなBL要素を押し出し、なんとも陳腐なダメなジャンプ漫画的な展開になってしまったのは残念です。

あと、花守も可哀想だけど、幸花が、そこに愛があったとはいえ、倒すために生まれ、親じゃない男性に育てられたというのは、引っかかる部分ではある。